屋根塗装で「縁切り」が必要な理由・重要性を解説
2022.12.13
こんにちは、東京・神奈川エリアを中心に塗装・リフォーム工事を行なっている多摩市の株式会社幸和です。今回は「屋根塗装で「縁切り」が必要な理由・重要性を解説」ということで書いています。
■屋根塗装で必要な「縁切り」とは？
屋根塗装を行なった際に、そのままにしてしまうと、塗装で屋根材のすき間が埋まった状態になります。
縁切りとは、屋根の塗装工事の際に水の通り道を確保するために、屋根材にすき間を作る作業のことです。
屋根材は一枚一枚が重なり合って、一つの屋根として役割をはたしています。
重なり部分の隙間に「縁切り」を行うことにより、屋根内部に侵入した雨水などを排水することができ、雨漏りや建材の劣化などを防いでくれます。
■2種類の縁切り工法
縁切りの工法ですが主に2種あります。
それは、
・従来の縁切り工法
・タスペーサー工法
になります。
従来の縁切り工法では、カッターや皮すきなどの工具を使って、すき間を塞いでいる塗料を切るやり方です。
昔は、こちらのやり方が多く採用されていましたが、カッターや皮すきなどの工具を使うため、手間や時間がかかることや、作業にバラツキが出てしまったり、塗装部分に傷がついてしまう。などのデメリットがありました。
そこで、現在採用されている工法が、タスペーサー工法です。
タスペーサーとは、茨城県にある株式会社セイム社から販売されている製品名です。
このタスペーサーは、屋根塗装の下塗りが完了した後に、屋根材の間に埋め込んでいきます。
タスペーサー自体がすき間作りの役目を果たしてくれるため、従来の縁切り工法よりも、手間・時間がかからず、作業のバラツキもなく、塗装部分に傷がつく心配もなく作業ができます。
従来の縁切り工法
・手間や時間がかかる
・作業にバラツキが出る可能性がある
・塗装部分に傷がついてしまう可能性がある
タスペーサー工法
・手間・時間がかからない
・作業のバラツキがない（完成製品のため）
・塗装部分に傷がつく可能性が低い
手間・時間 = 屋根塗装の見積もりに影響する部分になりますので、その観点からもタスペーサー工法が多く採用されています。
■縁切りをしないとどうなるのか？
「縁切り」をせずに、塗装で屋根を密封してしまえばいいのでは？と考えがちですが、雨水は、台風や強風、そして屋根部分の劣化・損傷による浸水など、想定外のことや、時期・期間的なことでも影響しますので、完全に密封することは難しいです。
もし、密封した状態で浸水してしまったら、雨水の排水ができずに、
・雨漏りの原因に
・屋根の劣化、腐食
・時期により結露の発生
が起こってしまいます。
こういった状況にならないためにも「縁切り」を行い、水の通り道を確保する必要があります。
■その屋根塗装工事に「縁切り」作業は含まれているか？
悪質な業者によっては、見積もり価格を安くするためや、工期・人件費を削るために「縁切り」作業は省いてしまう業者が稀に存在します。
必ず事前の見積もり項目に「縁切り／タスペーサー」作業が含まれているか確認をしましょう。
また、屋根の構造により「縁切り」の必要がない場合もあります。次項で解説していきます。
■縁切りが必要のない屋根
ここまで縁切りの重要性や、しないことでの影響など解説してきましたが、中には縁切りが必要のないケースがあります。
・そもそも十分なすき間がある
・屋根の勾配（角度）が急である
・エアーレスによる屋根塗装ですき間を塞ぐことがない
などの場合、縁切りは必要ありません。
屋根塗装工事前に、業者さんに確認を行なってください。
■まとめ
今回は、屋根塗装で「縁切り」が必要な理由・重要性について解説してきました。
屋根塗装の工事は、なかなか自身での確認が難しいため、悪質な業者による手抜き工事も行われやすいので注意が必要です。
必ず、定期報告（内容、写真など）をしっかりと行なってくれる業者選びをすることにしましょう。
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■主な活動エリア
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・東京エリア23区外
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