床暖房リフォームの費用はいくら?種類や特徴なども解説
2024.10.17
寒い季節になると、家の中でも暖を取る機会が増えてきます。そんな中、快適で効率的な暖房方法として人気を集めているのが「床暖房」です。床暖房は、部屋全体を均一に暖めることで、足元から快適な暖かさを提供します。リフォームで後から設置することも可能ですが、費用や施工の難易度、そして床暖房のタイプによって選び方が異なります。
こんにちは、東京・神奈川エリアを中心に塗装やリフォームを手がけている多摩市の株式会社幸和です。
この記事では、床暖房リフォームの費用相場や、各種類の床暖房の特徴について詳しくご紹介します。

■床暖房とは?
床暖房は、床材の下に設置されたヒーターや温水パイプから熱を供給し、床全体を介して部屋を暖めるシステムです。一般的な暖房器具とは異なり、空気を直接温めるのではなく、床からの放射熱で室内を暖めるため、特に足元が心地よく暖かく感じられる点が特徴です。
この放射熱方式のおかげで、空気が乾燥しにくく、ほこりが舞い上がりにくいという利点があります。また、エアコンやストーブのように風を感じることなく、部屋全体を均等に暖め、快適な室温を保つことができるのも床暖房の魅力の一つです。
■床暖房リフォームの費用相場
床暖房リフォームの費用は、選ぶシステムの種類や設置面積、施工方法、既存の床材の状態などによって異なります。ここでは、床暖房の種類別にリフォーム費用の相場を紹介します。
・電気式床暖房の費用相場:30万〜
・温水式床暖房の費用相場:40万〜
・部分床暖房(ホットカーペットタイプ)の費用相場:数万円〜
■床暖房の種類と特徴
床暖房にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。ここでは代表的な2つの方式を中心に、その特徴を解説します。
電気式床暖房
電気式床暖房は、床下に電熱線やパネルを敷き詰めて、電力で床を温める方式です。このシステムは施工が比較的容易で、既存の床の上に追加できるため、リフォームでも導入しやすいのが特徴です。
【メリット】
・短時間で部屋を暖めることができる
・小規模な部屋や部分的な設置がしやすい
・床下に配管を必要としないため、施工が比較的簡単
【デメリット】
・電気代が比較的高い
・広い部屋に設置するとランニングコストが高くなる
温水式床暖房
温水式床暖房は、ボイラーやヒートポンプで温めた温水を床下に敷いたパイプに循環させ、その熱で床を暖める方式です。この方式は、床暖房をメインの暖房システムとして利用する場合に適しており、特に広範囲の部屋を暖めるのに向いています。
【メリット】
・ランニングコストが比較的安い
・広範囲の部屋や複数の部屋に対応できる
・熱が柔らかく、持続性が高い
【デメリット】
・施工費用が高く、既存の床を取り壊す必要がある場合が多い
・初期費用が高いため、導入の際に大きなコストがかかる
■床暖房リフォームの注意点
床暖房を導入する際には、いくつかの注意点があります。これらを理解しておくことで、リフォームの失敗を防ぎ、快適な暖房環境を手に入れることができます。
床材との相性
床暖房を設置する際、床材の選び方は非常に重要です。特に木材やカーペットなど、素材によっては熱を吸収しやすいものがあるため、床暖房の効率が落ちる場合があります。フローリングやタイルなど、熱を伝えやすい床材を選ぶことで、床暖房の効果を最大限に引き出すことができます。
既存の床の状態
リフォームの場合、既存の床をどの程度解体する必要があるかも考慮しなければなりません。特に、温水式床暖房を導入する際は、床を一度剥がして配管を設置する必要があるため、施工の手間やコストが増える可能性があります。
電気代やガス代のランニングコスト
床暖房はランニングコストも重要な要素です。電気式の場合は、使用時間や設置面積によって電気代が高くなることがあるため、家庭の電気使用量や電力会社の料金プランを考慮する必要があります。温水式の場合は、ガスや灯油を使用するため、これらの価格変動にも影響される点を考慮しておくべきです。
メンテナンス
床暖房は一度設置すれば手間がかからないと思われがちですが、定期的なメンテナンスが必要です。特に温水式床暖房の場合、配管の老朽化やヒートポンプの故障などのトラブルが発生する可能性があるため、定期的な点検やメンテナンスを行うことで、長期間快適に使用することができます。
■床暖房リフォームを成功させるポイント
床暖房リフォームを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
リフォーム業者の選定
床暖房は専門的な施工が必要なため、信頼できるリフォーム業者を選ぶことが成功の鍵となります。過去の施工事例や顧客の口コミ、また業者の資格や保証内容を確認して、信頼性の高い業者に依頼しましょう。
自宅に合ったシステムを選ぶ
電気式や温水式など、床暖房にはさまざまなシステムがあります。自宅の広さや使用目的、また予算に応じて最適なシステムを選ぶことが大切です。また、リフォームの際に他の設備と組み合わせることで、エネルギー効率を高めることも検討してみてください。
長期的なコストを考慮する
初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費用も含めた長期的なコストを考慮することが重要です。特に電気代やガス代は年々変動する可能性があるため、今後の生活においても無理のない費用で運用できるかを確認しましょう。
■まとめ
床暖房は快適な室内環境を提供してくれる優れた暖房システムです。電気式と温水式の2つの主要な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。リフォームで床暖房を導入する際は、費用や設置の難易度、ランニングコストをしっかりと検討することが大切です。また、床材の選び方や業者選定にも注意を払い、長期間にわたって快適に使用できる環境を整えましょう。
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