「自社職人」 と 「自社専属職人」のヒミツ
自社職人と自社専属職人とのヒミツを話します・・・(結構業界タブーです)
①自社職人・・・文字通り自社で正規雇用している職人。
②自社専属職人・・・会社が専属契約している職人。
通常、塗装会社はどちらを多く採用しているでしょうか?
答えは・・・②です。
不思議ですよね・・・
自社で受注した仕事を‟自社以外”の職人が施工するんです。
なぜ、こんな不自然な形態が多く採用されているのでしょう?
答えは・・・元請け(受注会社)のリスクを回避する為です。
そして・・・その方がノーリスクで儲かります(失礼しました)
もちろん会社経営上、リスクヘッジは重要かつ不可欠な事です。
しかし、会社はさておき、お客様の気持ちはどうでしょう?
例えば・・・
A社がデザインしたチラシを専属印刷会社Bが印刷します。
印刷後、A社のデサインミスが発覚しました。
はたして専属印刷会社Bは無償で刷り直してくれるでしょうか?
恐らく、「言われた通りに印刷したので、料金は支払ってください」
となるはずです。
これと同じく、元請けが見積りを作り、専属職人が言われた通りに施工する。
万一問題がおきた時は、元請けも専属職人も真っ先に「専属契約書」を確認します。
責任はどちらにあるか・・・。基本的に、市場原理上リスクヘッジされた元請けに有利な専属契約書。
それも結構ですが、お客様は置いてけぼり?・・・なんて事も少なくありません。
もちろん、全ての専属職人が悪いとは思いませんし、専属契約以上に頑張るすばらしい職人もいると思います。
また、専属職人ながら、高い志を持った会社もあるかと思います。
しかし、どこまで行っても、両社は違う看板です。納税も別々、給料は一日いくらの日当です。
その点、自社職人は全員が同じ看板を掲げ、同じゴールに向かって頑張ります。正に同じ釜の飯を食らいます。
もちろん、契約で縛られている訳ではなく、会社の理念に共有し、日々行動します。
また、日当や専属契約の縛りがない為、工期も自由。お客様と職人が納得するまで施工ができます。
より充実した施工ができるのはどちらか?これは聞くまでもありません。
しかし・・・
会社の職人に対する責任と負担は、比較にならない程大きくなります。
基本的には終身雇用。
仕事の有無や天候に関わらず保証給。
年2回ボーナスの支給。
社会保険の加入。
社用車・制服、その他備品の貸与。
研修や資格取得の全面無償サポート。
その他福利厚生。・・・etc.
仕事発生主義の専属契約とは、経営側の覚悟も全く違います。
利益を追求するなら、わざわざ自社施工を採用する意味はゼロでしょう。
しかし私たち幸和は、社長も、役員も、監督も、職人も、経理も、事務員も、全員が一丸となって、
微力ながら塗装業界を本当のお客様ファーストに変えていきたい。
そんな一心で、茨の道でも自分自身最適だと思える形態を選択しました。
きれいごとだけではなく、少しでもお客様を笑顔にできるよう、日々精進してまいります。